2009-09
「晋江茶堂」の客家料理は、ちょっとディープな味
アジアフォーカス福岡国際映画祭で、台湾映画「あなたなしでは生きていけない」を観ました。とってもいい映画で、最初から最後まで号泣。その映画の中で、「客家」(ハッカ)という民族の話が出てきて、「知ってるよ~~」と心の中でつい自慢した私(笑)。
というのも、台湾に行ったときに「客家料理」っていうのを食べたのです。「客家」とは、中国南部に暮らす漢民族で、台湾にもたくさんの人たちが住んでいます。その客家の伝統料理は、かなり独特な感じの料理だったなぁ。
お店の名前は「晋江茶堂」。MRT古亭駅から徒歩約5分で、夕方になるとぼうっとした灯りの中にひっそりと佇んでて、異国情緒たっぷり。日本人観光客もぽつぽつ来店しているみたいで、日本語メニューがありました。店内には、親戚みたいな感じのノリで地元の人がわいわいと飲み食いしていました。
食べたのは、7品ついて500元(日本円で1500円!安いです)のコース料理。15種類の料理の中から2種類の主菜を選び、シェフが主菜に合った副菜を2種類選ぶというシステム。それに麺かご飯、スープ、デザートがつきます。料理の中でおいしかったのは「檳榔の花の炒め物」(180元)。食材も珍しく、さっぱりとした炒め物でした。
この青々とした炒め物「蓮根の炒め物」(150元)。蓮根って書いてあるんだけど、豆苗のよう。台湾って、メニューの表記と実際の素材が違うことってよくあるのよね。この料理もシャキシャキとしてて、適当に脂っこくて、おいしかったです。日本人好みの味ですね。
こちらは「豚の大腸の揚げ物ニンニク味」(250元)。実を言うと、これは失敗だったかな。肉の臭みを香草で消してあるのだけど、やっぱり臭みが…。「大腸」だもんなぁ。
客家が来客をもてなすときに出すという「擂茶」も味わってみました。私たちが自分で作るんだけど、なかなか面白かった。すり棒で黒ゴマ、白ゴマ、落花生を細かくなるまで砕いて、甘みのある緑茶とウーロン茶を混ぜたらできあがり。とろっと甘くて香ばしかったですよ。
かなり独特な料理だったけど、台湾映画を観たせいもあって、その味はとっても懐かしく、暖かく感じられるっていうか。四川料理とか北京料理とか有名料理は日本でも食べられるけど、客家料理ってたぶん日本では食べることできないと思う。ちょっとディープな台湾を味わうことができたのかもな。
【お店データ】晋江茶堂
晋江街1号
02-8369-1785
営/11:00~14:30、16:30~21:00
休/日曜
・アクセス
MRT古亭駅から徒歩5分。
自然派おやつなら「鴉片粉圓」
- 2009-09-24 by アレイ
- 食べる ( スイーツ ) , エリア ( 台北駅~西門町~龍山寺 )
- コメント: 0
台湾伝統の「小吃」(軽食)としても欠かせない存在の「粉圓」=タピオカ。サツマイモの粉とタピオカの素を練って作ったものだそうです。そのタピオカスイーツを求め、東京でいえば原宿か渋谷、福岡でいえば大名・今泉あたりか、若者に人気の西門町にある「鴉片粉圓」に寄ってみました。ここは、添加物を一切使わない自然派粉圓の店として有名だそう。
店内はファストフード店のような、ポップな店構え。日本語は通じませんが、メニューが写真付きなので安心です。
ベーシックにオーダーしたのは、冷たい「鴉片タピオカ」(45元/写真左の手前)。タピオカがもっちり大きくて、アズキやサツマイモのお団子などトッピングもボリューミー!しかも一皿がかなりの大きさで、たぶん2〜3人でちょうどいいサイズノなんですが、みんな一人で楽しんでいる様子。これで、150円弱とは!
ほかにも、レモンシロップをかけたタピオカ&ゼリー「天然愛玉加檸檬」(写真左奥)、お豆腐に似た優しい味の「鴉片豆花」(写真右)(各45元)など、それぞれが手作りのヘルシー&素朴な味わいで、甘さ控えめなのもグー。暑い日には、サラサラいけちゃいます。メニューによっては温かくもできるので、気分によって選んでみてください。
店内には、表彰されたらしき優良店の印であるポスターも。台湾ならではのいろんな素材が楽しめる、自然派おやつの店。タピオカドリンクは人気だけれど、デザートが揃うこんな「粉圓」のカフェ、日本(福岡)にもあったらいいのにな。
【お店データ】鴉片粉圓
昆明街108号
02-2388-4844
営/11:00~23:00
休/旧正月
http://www.opium.com.tw/inside-j.html
・アクセス
MRT西門駅から徒歩8分
※公館店もあり
斤餅で何でも巻いて食べよう!「種福園」
- 2009-09-16 by ぴのこ
- 食べる ( 中華料理 ) , エリア ( 台北駅~西門町~龍山寺 )
- コメント: 0
台北市民の憩いの場「二二八和平公園」のすぐお向かいにある「種福園」。北方家庭料理の小さなお店ですが、ここ、「斤餅(20元)」というとってもおいしいアイテムがあるのです。北京ダックのつつむ皮のようなものというとわかりやすいかも。クレープ状の皮で、いろいろなおかずを包んでいただくのです。注文をすると、店の入り口で、粉をまるめて、伸ばして、焼いてという一連の作業を見ることもできます。
できてたの皮に、甘い味噌のようなタレがついた長ネギをのせて、そこに、おかずをのせていただきまーす!皮、もちもちでおいしー。これははまるなー。おかずをそれぞれ紹介すると、炒蝦仁(海老と青菜の炒め物210元)は、海老プリプリっです。干扁牛肉絲(ネギ入り牛肉のピリ辛いため190元)はパクチーがきいてて、ベトナム風?ぴのこはパクチーダメなんだけど、一緒に食べたうたこは、おいしい!と言ってたので、パクチー大丈夫な人にはオススメですよ。清燉牛肉湯(牛肉スープ80元 )というスープもあっさりしてるー。ここ、かなり味、いいかも。
そして、お店の人が超オススメしてきた「合菜代昌(野菜炒めの玉子焼きのせ・小100元)。見た目は地味ですが、これも、おいしかったー。台湾の代表的な家庭料理だとか。
店内はあまり広くなく、シンプルなつくりです。
おなかいっぱいになったら、お隣のドリンクスタンド「50嵐」で、タピオカミルクティーを頼んで、お向かいの公園で休憩もいいですよ。
種福園は、松江路の「四平陽光商圏」にも支店があるので、豚足の「富覇王」とのはしごもオススメです!
【お店データ】種福園
懐寧街106号
02-2371-4933
営/11:00~14:00(土・日曜~14:30)、
17:00~20:30(土・日曜~21:00)
休/なし
・アクセス
MRT台大醫院駅から徒歩3分
※松江店もあり
台湾の人たちはみんな甘いものが好き!「冰館」
永康街にある冰館(ピングァン)は、夏は大行列!気温が30度超えていようがどうしようが、お店の前には老若男女がずらっと列を作っている。しかも冰館はオープンカフェで、冷房なんかアリマセン。その中で汗をかきかき、かき氷を食べるのです。
女性に大人気なのはもちろんなんだけど、男性二人組とかも意外に多いんです。しかも若者だけでなく、中高年の姿も…。最近では日本でも、スイーツ好きな男性が増えてきたけど、「男たるもの甘いものなど食うな!」みたいな古い考えがはびこってる感もまだまだアリ。甘いもの大好きなのに、人前ではパフェなんか頼めない…っていうニッポン男児も多いかもね。
でも、台湾の場合そんなのぜーんぜんナシ。そうよね。食べたいもの食べなきゃ。「そんな台湾の人たち、ちょっといいな」と思いつつ、甘~いかき氷に舌鼓を打ったのでありました。
さてさて、このお店の一番人気は「特選マンゴーアイス」160元。台湾といえばやっぱりマンゴーだよね~♪ ぷるんとろんとした果肉がたまりません!マンゴーアイスもどんっと乗ってます。私は果物で一番好きなのがマンゴ-なもんで、すっごく嬉しかった。
こちらは「キウイアイス スペシャルかき氷」160元。酸っぱい果物が好きな人にはおススメ。その他、「スーパーフルーツ」っていういろんな果物が盛りだくさんに乗っているスペシャルなかき氷もありました。160元。どのかき氷もかなり大きいので、2~3人でシェアしてもOK。
※2010年1月に突然休業しましたが、6月12日に「永康15」としてリニューアルオープンしました。お店の内装は変わりましたが、メニュー、金額などは変わっていません。
【お店データ】永康15(旧:冰館)
永康街15号
営/11:00~23:00(夏と冬で前後あり)
休/なし
安い!うまい!の小龍包なら「金雞園」
台湾に来たら、やっぱり小龍包。いろいろと食べ比べした中でも、安くてうまいのがここ「金雞園」。永康街のはずれ、永康公園の先にあります。1階の入り口では、おじさんに、お兄さんたちが小龍包を次々と作っています。お店の前までいくと、威勢のいい声で、小龍包!小龍包!と声をかけてくれました。
小龍包作りが行われている厨房の横をぬけ、2階にあがると、予想以上に広くて明るい店内が。メニュー見ると、どれも安い。「小龍包」80元、「菜肉蒸餃(チンゲン菜入り蒸し餃子)」90元とどれも、有名店の半額ぐらいの値段。安い。。味はというと、もちろんおいしい!もちもちの皮に包まれた皮を破ると、スープがじわーっと出てきます。餡も大きめで食べ応えがあり、安い上に、ボリューもあって、なんて良心的!蟹みそ入りの小龍包「蟹黄小包」も150元と手ごろ。こちらは黄色いスープが出てきます。これ、美味しすぎ。。
ここ、小龍包と一緒に頼んだ、海老入り汁ビーフン「蝦仁麺・細粉」も絶品でした。このスープが美味しー。ビーフンもつるつるーっとあっという間に、みんなで完食。このあとまたすぐ中華を食べる予定が入ってたので、追加オーダーはがまんしたものの、それがなければ、もっともっと食べたかった!デザートも、定食もある、ほんと庶民的なお店で、台湾大学のある公館にも支店があります。そっちもきっといつも学生たちでにぎわってるんだろうなーと。ほんと、台北の小龍包、美味しすぎです。
【お店データ】金雞園
永康街28-1号
02-2341-6980
営/9:00~21:00
休/月曜、旧正月
●アクセス
永康街の永康公園の前を南にまっすぐおりた右側にあります。
永康街まではタクシーがおすすめ。
大きな地図で見る
※台大店もあり
「台北牛乳大王」でマストは「パパイヤ牛乳」
- 2009-09-01 by アレイ
- 食べる ( カフェ・喫茶店・茶芸館 ) , エリア ( 東區・忠孝東路 )
- コメント: 2
台湾に来たら、タピオカミルクティ同様、一度は飲んだほうがいいと薦められたドリンクの王様、「台北牛乳大王」。市内に6店舗を構えるメジャーなドリンク専門店です。店名からモ〜ゥ、ソソられますよね(笑)。お店に入るなり、迎えてくれたのはリアルな牛さんのオブジェ!
こちらの代表的メニューは何といっても「パパイヤ牛乳」(70元)。品質のよい台湾産パパイヤとフレッシュミルクをミックスしたジュースです。タピオカミルクティ同様、日本ではLサイズばりのビッグカップで出てきます。これで200円ちょっととは…。勝手にかなり甘いんだろうなと想像していたんですが、一口飲むと、自然な甘みが生かされていて意外にもサッパリとした味。ゴクゴクいけちゃいました。好みがあると思いますが、個人的な感想をいえば、あともう少しパパイヤの甘みが強かったら嬉しいかなー。
パパイヤ牛乳のほかには、気になる「ストレスかいしょうドリンク」(80元)をオーダーしてみました。ブドウ、キウイなどフレッシュフルーツとハチミツが入った爽やかなテイストで、かなり好み。ただ…ここがお国柄なのか、ブドウの種もそのままジューサーにかけられていて、粉砕した種がストローの吸い上げを困難に…。味はすごくおいしいのに惜しい(笑)!「美白ドリンク」なんてのもありましたよ。
ほかにもメニューは多彩。イチゴやマンゴー、パッションフルーツなどの季節限定ドリンク、シェイクやヨーグルト類に加え、手頃なフードメニューも充実。若者やビジネスマンもいれば、新聞を熟読するおじいちゃんもいたりして、幅広い人気なのがわかりますね。早朝から遅くまで(訪れた時は7:30〜24:00営業でした)オープンしているので、朝ごはんや夜食にも便利かも。
私は成都店と忠孝店に寄ってみましたが、店舗によって異なる内装が楽しめるようです。看板に牛さんマークを見かけたら、入ってみてくださいね。
【お店データ】台北牛乳大王 忠孝店
忠孝東路四段49巷4弄10号
02-2771-2866
営/7:30~24:00
休/なし
http://www.tmkchain.com.tw/
・アクセス
MRT忠孝復興駅から徒歩1分
※南京店、成都概念店、市政府店など市内に6店舗あり
なぜか2度目はうまかった。「金峰魯肉飯」
MRT中正紀念堂駅から徒歩2分。南門市場のすぐ隣にあるこの店の看板メニューは、甘辛く煮た豚肉をご飯の上に乗せて食べる「魯肉飯」。屋台感覚で気軽に食べられる、地元でも人気の庶民の味。
甘辛いタレがご飯に沁みてウマ~イ。カジュアルな雰囲気は、日本で言えば牛丼といったところ。お茶碗くらいの小さな丼なので、ペロリと食べられます。価格も小サイズで25元と格安(日本円でなんと約75円)!
筍の煮物とか、青菜の炒め物とか、春雨スープとか、お惣菜もたくさんあって(こっちも20~30元で安い!)、ちゃんとした朝ごはんやお昼ごはんにもなります
私が最初に食べた台湾料理がこの魯肉飯だったんだけど、実を言うと、「うん?なんだこの味?」って感想でした。撮った写真もなんだかボケてたし(笑)。次に台湾に行ったとき、もう一回この魯肉飯を食べることになって、一緒に行ったぴのこさんに、「あんまり期待しない方がいいよ~」なんて言ってたんだけど…。
一口食べて、「おいしいよ~」とぴのこさん。
私も食べてみて、「あれ。全然おいしい!(笑)」と私。
なぜか2度目はとってもおいしかったのです。1度目はなんだったんだろ??
…ということで、自分なりに分析をしてみたんだけど、1度目に一緒に頼んだスープがいけなかったんじゃないかと。
頭髄湯っていう牛の頭かなんかが入ったヤツで、「珍しいし、食べてみよう」と頼んだんだけど、肉の臭みがきつくて、かなりディープな味だったんだよな…。その印象が強かったのかも?と思うのです。
↑コレが頭髄湯。
冒険しすぎはいかんですな。
【お店データ】金峰魯肉飯
羅斯福路一段10号-2
02-2396-0808
営/8:00~翌1:00
休/なし
・アクセス
MRT中正紀念堂駅から徒歩3分。MRTの南門市場の出口より出ると、南門市場の先にあります。